『すみませんお巡りさん。ユキネにはちゃんと言って聞かせるんで、暴力奮った事は許してください』

シュンはお巡りさんに頭を下げた。

『頭を上げて下さい。そうですね…まあ暴力の事はなかった事にしたとしても、ここでのライブは辞めて下さい』

『どうしても一曲だけでもダメですか?』

シュンは顔をあげ、お巡りさんに頼み込んだ。

『う〜ん、頼まれましても…あー!!どこかで見たことあるなって思ったら、ルナティック・ゼロの元ギタリストのシュンさんですよね?』

お巡りさんは突然シュンに尋ねた。

『えっ…まあ…』

シュンは少し戸惑いながら言った。

『やっぱり。私凄いルナティック・ゼロのファンなんですよ。正直シュンさんが抜けた時、かなりショックでした…でもこんなとこで会えるなんて感激しています』

お巡りさんは大喜びだった。

『はあ…』

シュンは相変わらず戸惑っていた。