『了解。…あっ、シュン!!シュンがルナティック・ゼロを脱退したって聞いたけど、どうして?』

レイナは立ち去ろうとしていたシュンに尋ねた。

『ああ、そのことか…。どうしても俺がプロデュースしたい奴がいるんだ。はっきり言って、未来がどうなるのかなんかわかんないけどさ、アイツと…ユキネとなら俺の夢が叶えられる気がするからさ』

シュンは笑顔で言った。

『そっか…じゃあ、頑張ってね。あたしも応援してるから』

『ああ、サンキューな。じゃあな、レイナ』

シュンはそう言って、ギターを片手に去って行った。

『さてと、あたしも行こうっと』

レイナは立ち上がり、ケイゴのお墓へと向かった。

ケイゴのお墓につくとレイナは、花を供え静かに拝んだ。

『ケイゴ…あなたのいないこの世界は何年たっても慣れなくて、寂しくて…。でも、あたし泣かないよ。あたしが泣けば、ケイゴも雨となって泣くんだもんね…。空が泣くから、あたしは泣かないよ』

レイナはただじーっと、ケイゴのお墓を見つめていた。