『はあ?何でそうなるんだよ!!ふざけんな!!』

ユキネはハナを冷たくあしらった。

少しいつものユキネらしが戻った、そんなユキネを見たハナは優しく微笑んだ。

『ねぇ、ユキネ。友達記念にプリクラ撮ろうよ』

『はあ?プリクラ?…イヤだ。プリクラ何か撮らない』

そう言ってユキネはまたさっさと歩き出した。

『えー、良いじゃん。1枚だけで良いし撮りに行こうよ!!ユキネってば!!』

ハナはさっさと前を歩くユキネを追いかけた。

『うるさい!!プリクラなんかガラじゃないからイヤだ!!』

『えー、撮ろうよ撮ろうよ。ユキネってば!!』

ユキネとハナはオレンジ色に輝く夕日を背に、そんなたわいもない会話しながら帰って行った。

ユキネにとって、自分の事を初めて他人に話すことが出来た友達ハナ…同じ夢を持つ二人の絆は、知らず知らずに誰よりも深まって行ったのだった。