『どうしたのユキネ?』

ハナは驚いているユキネの顔を見て言った。

『大丈夫?ケガはない?』

ユキネがぶつかった女性は優しくユキネに問いかけた。

『あっ、レ、レイナ!!』

ハナはその女性がレイナだと気付いた。

『ちょっと急いでるから失礼するね』

レイナはそう言って、地面に落ちたサングラスを拾いかけ直し、二人の前から立ち去った。

『ユ、ユキネ…レイナだよ。レイナと会えたんだよ…あたし凄い嬉しかった』

ハナはレイナに会えて凄く喜んでいた。

『喜び過ぎだよ…』

ユキネは冷めた感じで言った。

『だって、憧れのレイナに会ったんだもん…うわー、嬉しいなー』

ハナは凄く嬉しそうだった。

『はい、はい。わかった、わかった』

ユキネは冷めた感じでそう言ってまた歩き出した。

『あ、待ってよユキネ!!』

ハナはユキネの後を着いて歩いた。