『さあ、みんな。レッスンの続きをやるわよ』

休憩が終わり、カオルがスタジオ内へと入って来て、再びレッスンが始まった。

レッスンは休憩を挟んで2時間続いた。

レッスンを終えたユキネはさっさとジャージから私服に着替え、さっさとスクールを出た。

『ちょっと待ってよユキネ〜!!』

ハナが大声で叫びながらユキネを追いかけてきた。

『だからデカイ声出すなよ!!』

ユキネは振り向き後ろにいるハナに注意した。

『…ごめん』

ハナは少しスネた感じで謝った。

『…ったく…痛っ!!』

ユキネは、また前を向いて歩き出した瞬間、前から歩いて来た女性にぶつかった。

『きゃあ!!あっ…ごめんね…』

ユキネがぶつかった女性は、ぶつかった拍子にかけていたサングラスを地面に落とした。

『気をつけ…ろ…よ…』

ユキネは一瞬怒鳴ったが、ぶつかった前の女性を見て驚いた。