1週間後もユキネはシュンに言われ仕方なく、レインボースクールへとレッスンに来ていた。

『この前はゴメンね、ユキネ』

レッスンの休憩中にハナはユキネに謝った。

『もう、わかったって…何回も聞いたよ…ったく…』

ユキネは呆れていた。

『ねぇ、ユキネはどうしてこのスクールに入ったの?』

ハナはユキネに尋ねた。

『えっ!?…別に理由なんてねぇよ。しつこいオッサンに強制的に入れられたんだよ』

ユキネはため息をついて言った。

『自分から入りたくて入ったんじゃないんだ』

『ああ…』

『あたしは昔からレイナに憧れてて、レイナみたいになりたいって思ってここに入ったんだ』

ハナは自分がスクールに入った理由は話した。

『ふ〜ん』

ユキネは適当に話を聞いていた。

『でも、あたしは音痴だし…声も低いし…トロいし…人を引き付ける魅力的な歌声をしてないし…レイナには程遠いんだ…』

ハナは悲しげな表情を見せた。