『あ、ごめん…ごめんってばユキネ…待ってよ!!』

ハナは謝りながらユキネを追いかけた。

『ユキネってば…あ、キャア!!…イタっ…』

ハナはユキネを追いかけている途中につまづいて転んだ。

だけどユキネはさっさと帰って行ってしまった。

『あ、ハナじゃん…』

地面に座り込んでいるハナに誰かが声をかけてきた。

『あっ…』

ハナは前に立つ3人の女子高生を見て少し嫌そうな顔をした。

『お前何転んでんの?相変わらずトロい奴。けど地面に座ってるお前の姿お似合いだよ』

茶髪で巻き髪の女子高生はそんなハナの姿を見て大笑いした。

ハナは顔をうつむけた。

『ハナ、どけよ…邪魔だよ』

そう言って茶髪で巻き髪の女子高生はハナを蹴り飛ばし、3人の女子高生は去って行った。

ハナはスカートの砂を払い立ち上がり、地面に落ちたアイスを悲しげに見つめ、家へと帰って行った。