『ふんっ…』

ユキネはカオルを無視して、さっさとスタジオ内へと入っていった。

『あらら、あたし嫌われちゃったのかしら?』

『カオルさん、ユキネはあーいう奴みたいだが…よろしくな』

小林誠吾はカオルにユキネの事を頼み、その場を立ち去った。

『さて、レッスン始めるか…』

カオルは気を取り直してスタジオ内へと入った。

『じゃあ、今日もレッスン始めるわよ。…けど、その前に新入生を紹介するわ』

カオルは雑談をしているレッスン生10人に向かって言った。

『ユキネさん、こっち来て!!』

カオルは、壁にもたれ腕を組みそっぽを向いているユキネを呼んだ。

『ユキネさん、早くこっち来て!!』

『もう、うっせいなー…何度も呼ぶなよ!!』

ユキネはめんどくさそうにカオルの元に歩み寄った。

『えーっと、彼女が今日からレッスン生として入ったユキネさんです。みんな仲良くしてあげてね』

カオルはユキネをレッスン生に紹介した。