『俺はこのスクールの校長であり、レインボーミュージックの社長である小林誠吾だ、よろしく』

小林誠吾はそう言ってユキネに握手を求めた。

『えっ…ああ…』

ユキネは小林誠吾と握手を交わした。

『シュンから君の話は聞いているよ。レッスンスタジオに案内するから、ついてきてくれ』

小林誠吾はそう言って、ユキネをレッスンスタジオに案内した。

『あのスタジオでうちの生徒と一緒にボイトレをしてくれ』

小林誠吾は硝子ごしに外からスタジオの中を指さした。

『あら、小林誠吾さん…彼女が新入生のユキネさんかしら?』

スタジオの外にいる小林誠吾に気付いた講師が、突然スタジオから出て来た。

『ああ、彼女がユキネだ。ユキネ、彼女が君のボイトレ講師のカオルさんだ』

小林誠吾はボイトレ講師のカオルをユキネに紹介した。

『初めましてユキネさん、よろしくね』

カオルはユキネに握手を求めた。