『そんな嫌そうな顔をするなよ。スクールはスクールでもボイトレだけだから…』

シュンは嫌そうな顔をしているユキネを説得した。

『わかったよ…今から行けば良いのか?』

『ああ。話はすでにしてあるから』

『やれやれ…。行ってきま〜す』

ユキネはそう言ってシュンに背を向け、背を向けたままシュンに手を振りレインボースクールへと向かった。

『ここか…』

ユキネはレインボースクールにたどり着き、入口で一度立ち止まり建物を見上げてから中へと入った。

『あの…』

ユキネはスクールのフロントの人に声をかけた。

『はい?…あっ、何かご用ですか?』

『えっと…あの…』

ユキネが事情を話そうとした時、一人の男がユキネに近づいて来た。

『君がユキネか?』

ユキネはその声を聞いて振り返った。

『そうだけど…あんた誰だよ?』

ユキネは銀髪のホスト風の男に尋ねた。