3日が過ぎる頃、シュンはユキネを公園に呼び出していた。

『オッサン、遅いよ!!』

ユキネは遅れて来たシュンに怒鳴った。

『悪い、悪い』

シュンはユキネに駆け寄り、笑顔で謝った。

『今日は何の用だよ?オッサン』

『前も言ったが、お前の歌声は素晴らしいが、まだまだトレーニングが必要だ』

『トレーニング?』

ユキネは尋ねた。

『ああ。だからそのために知り合いにユキネのボイトレを頼んでおいたんだ…えーっと、今からここに行け』

そう言ってシュンはユキネに一枚の紙を渡した。

『レインボースクール…』

ユキネは紙に書かれている事を読み上げた。

『レインボーミュージックを知ってるだろ?そのレコード会社がヴォーカルの養成のために作った学校だ』

シュンはユキネに説明した。

『学校!?学校か…めんどくさいな』

ユキネは嫌そうな顔をした。