『シュン、起きて!!…ねぇ、シュンったら!!』

里菜は店内の椅子の上で眠るシュンの体を揺すった。

『むにゃむにゃ…うるはいよ…』

『こら、シュン!!さっさと起きろ!!起きなきゃキスするぞ!!』

里菜は起きないシュンに大声で叫んだ。

『は、はい!!』

シュンは跳び起きた。

『あれ?何だよ里菜…何でお前勝手に俺んちにいるんだよ?』

『はあ?本気でキレるわよ…シュンんちじゃないでしょここは。寝ぼけてるな!!』

シュンは止まっていた思考回路が動き出すのを、しばらく待った。

『お、おはよう里菜』

シュンは完全に目が覚めてから笑顔で言った。

『やれやれだわ。ねぇ、明日話すって言ってた理由は何よ?』

里菜はシュンの隣の椅子に座った。

『ああ、その話か…。俺さ、昨日限りルナティック・ゼロを脱退したんだよ』

『えーー!!』

里菜は驚いた。