ミュージック・ラブ2〜夜空の下のスノードロップ〜

『あたしには大切な大切な大切な友達がいた。そいつはチビでトロくて、音痴な癖して歌手になろうしてた。でも誰よりも一生懸命で、誰よりも歌が好きで、好きで好きでたまらない奴で、あたしはそんな奴と一緒に同じ夢を追いかけてた。アイツがあたしに、見せかけじゃない本当の友情って奴を教えてくれた。辛い時傍にいてくれて、あたしの涙を笑顔に変えてくれた、誰よりも大切な友達だった。けど、アイツは…』

ユキネはハナの事を思い返し、一気に涙が溢れ出してきて止まらなかった。

いつも近くにいて、ユキネの事を1番分かっているシュンは、そんなユキネの気持ちが痛い程心に響いていて、シュンは必死に涙を堪えて涙を見せまいと、黒いハットを深く被り表情を隠した。

しかし、そんなシュンの目からも涙が溢れ出し、零れ落ちた一粒の涙が、ギターの上に落ちてはじけた。

そしてユキネは、涙を堪えながら震える唇で、続きを話し出した。