『あたし…人を殺したんです…』

女子高生のその言葉にレイナは自分の耳を疑った。

『同じ高校のクラスメイトをイジメて…自殺に追いやってしまったんです…』

女子高生は涙を零した。

レイナはそんな女子高生の話を静かに聞き続けた。

『人の死を通じて、初めて事の重大さに気付いた…自殺に追いやるまでに、それに気付けなかった自分が悔しいです』

女子高生は涙を流し、唇は震えていた。

レイナは女子高生にハンカチを手渡した。

『今更イジメをやってた事を悔やんだってどうしようもないのに…でも…。イジメていたクラスメイトに謝りたいです』

女子高生の言葉を聞いたレイナが口を開いた。

『あたしも施設で育って、それが原因でイジメにあってた…あたしはイジメられる側だったから、あたしにはあなたみたいなイジメる側の気持ちなんてわからない…』

レイナは少し怒り気味だった。