『なんだよオッサン。しつこいよ!!』

ミスズは振り向きシュンを怒鳴った。

『頼む。ユキネの居場所教えてくれ!!』

シュンはミスズに頭を下げた。

『チッ、分かったよ。今の時間なら飲食店で働いてるよ。場所は…』

ミスズはユキネの働く飲食店の場所を教えた。

『ありがとう』

シュンはそう言って、急いでユキネの働く飲食店へと向かった。

シュンはユキネの働く飲食店につき外から中を覗くと、ユキネが店長らしき人物に怒鳴られていた。

シュンはそんな様子をじっと外から見ていた。

そしてユキネは店の裏側のゴミ捨て場へと、ゴミを捨てに出て来た。

『フーッ』

ユキネはゴミ捨て場にしゃがみ込み、隠し持っていた煙草を吸い出した。

すると、そんなユキネの足元に野良猫が歩み寄って来た。

『…お前も生きなきゃならないし、大変だな』

ユキネは猫の頭を撫で、ゴミ袋から残飯を取り出し猫に与えた。