レイナはシュンの姿に気付いた。

『シュン。久しぶりだね』

『レイナ。お前元気そうで良かったよ』

『シュン、ルナティック・ゼロのライブを見させて貰ったよ。さすが世界一って言われてるバンドだね、凄かった』

『そうだろー、何てったって俺がギターやってるからな』

シュンは笑って言った。

『シュンは2年前と変わらないね』

『え!?そうか?…少しはダンディになっただろ?』

『ダンディだよ。シュンはもう33歳だもんね』

『ああ。レイナは28歳か…魅力的になったな』

『ありがとう、シュン』

レイナは笑った。

『レイナもソロとして順調に頑張ってるみたいだな』

『うん。でも、ソロはちょっと寂しいけどね』

『レイナにはいつもアイツが傍にいてくれてるんだから、寂しがるなよ』

シュンはそう言って、レイナの頭をポンポンと軽く叩いた。

『…シュン』

『レイナ。じゃあ、メンバーが待ってるから俺行くわ。元気でな』

シュンはレイナに手を振り立ち去った。