2日後…。

ユキネはあの事件以来、食事もロクに取らず、ずっとボーっとしまま元気をなくしていた。

『ハナ…』

ユキネはハナを思うたび涙を零していた。

そんなユキネの元に警官がやってきた。

『出ろ、釈放だ』

警官はそう言って牢屋のカギを開けた。

『えっ…釈放…』

ユキネは突然の事に驚いていた。

そしてユキネは警官に連れられながら、外へ出るとシュンが待っていた。

『よっ、出れて良かったな』

シュンはニコッと笑った。

『オッサン…どうしてあたし…』

ユキネは何故釈放されたのか分からなかった。

『とりあえず腹減ったから、話は後だ。行くぞ』

シュンはそう言って歩き出した。

ユキネはそんなシュンの後に着いて歩いた。

そしてふたりは里菜の待つ喫茶店へとやってきた。

『待ってたわ、どうぞ座って』

里菜は店に入って来た二人をカウンター席に座らせた。