シュンはこの日、ルナティック・ゼロの夜の最終公演の前にユキネの家を尋ねたが、母親からユキネが学校に行ったと聞き、ユキネの通う高校へとやってきた。

シュンは校門で登校中の生徒たちに、ユキネの事を尋ねた。

『君たちちょっと良いかな?』

シュンはキャピキャピしている二人組の女子高生に話し掛けた。

『何おじさん…もしかしてナンパ?』

二人組の女子高生は軽く軽蔑した目でシュンを見た。

『ナンパじゃないよ、君たちさユキネって子知ってるかな?』

そのシュンの言葉を聞いた二人組の女子高生は、お互い顔を見合わせた。

『ユキネなら知ってるけど…あの子には関わらない方がいいよ、おじさん。ユキネは昔真面目で大人しい子だったけど、今はもう悪い事しまくってるし…』

二人組の女子高生はシュンに言った。

『君たちにお願いがある。教室行ってユキネを呼んで来て欲しいんだ』

シュンは二人組の女子高生に頼み込んだ。