レコーディングから2週間あまり…ユキネはデビューに向けてのプロモーション活動で忙しかった。

毎日のように雑誌の取材やCDショップでの宣伝活動など、休む暇がないほどにあちこち走り回っていた。

『カオル先生、ユキネは今忙しいんですか?』

この日のレッスン終わりにハナは、カオルに連絡のとれないユキネの事を尋ねた。

『ええ、そうみたいね。まあ2週間後にCDリリースを控えてるしね』

『そっか…ユキネ忙しいんだ』

そしてハナはスクールを出て、バイト先のファミレスに向かった。

ファミレスに着くとハナはエプロンをはめ、バイトに励んだ。

『これ、13番テーブルに持ってって』

店長にそう言われたハナは、ハンバーグランチを13番テーブルに運んだ。

『あっ…』

13番テーブルにはキョウコとその友達3人が座っていた。

ハナは渋々料理をそのテーブルに運んだ。