『あ、そうだユキネ。これ見てよ』

ハナはそう言ってユキネに一枚の紙を見せた。

『何だよこれ…』

ユキネは受け取った紙を見た。

『あたしさ、詞を書くのが好きで…これ最近書いた詞なの』

『へぇー…』

ユキネは詞を読んだ。




Snowdrop


眠れぬ街に雪が降る
誰かの思いが溢れたみたいに
夜空の下で 震えては
独りぼっち春を夢見てる

涙が雪溶かすけど
小さな天使が吹きかけた
魔法は解けない

舞い散る白い雪が希望の花になるんだ
君と見つけたあの光は 未来の明かり
君がくれた希望が今ここにあるから



今日の涙明日には
笑顔を咲かす思い出になってる
何があっても 笑っていよう
辛さもきっと楽しくなるんだから

夜空にそっと描くよ
輝いている自分とこの夢の続きを

雪に思いを込めて歌う描いた夢を
明日の笑顔を抱きしめて 歩いていくよ
君がくれた勇気が今ここにあるから



ユキネはハナの書いた詞を読み終えた。