『あっ…』

ハナはトイレの便器の中で自分の上履きを見つけた。

上履きにはマジックでドジとかウザイとか消えろとか落書きされていた。

ハナは便器の中の自分の上履きを取り、洗面所でゴシゴシ落書きを落とした。

でも落書きは落ちなかった。

ハナはそのまま上履きを持ち、休み時間になった教室に戻った。

ハナが教室に戻ると、ハナの鞄がごみ箱に捨てられていた。

ハナは自分の鞄をごみ箱から取り、涙を堪えてまた教室を飛び出し、学校まで飛び出した。

『どうして…どうしてこんな目に合うの…』

ハナは悲しげに街を歩いた。

そんなハナの肩を誰かが叩いた。

『えっ?』

ハナが振り返るとユキネが立っていた。

『ユキネ!!』

ハナは驚いた。

『なーに、暗い顔してんだよ!?て、いうか…お前学校は?』

ユキネはハナに尋ねた。

『ユキネー!!』

ハナはユキネを見て突然ユキネに抱き着いた。