2日後、ユキネは母親の病室にお見舞いに来ていた。

『ママ…あたしデビューする事になったよ。でも…あたしの心境は凄く複雑で…』

ユキネは眠る母親にそっと語りかけていたが、知らず知らずのうちそのまま眠ってしまった。

その頃ハナは高校に登校していた。

『あれ?上履きがない!!』

ハナは下駄箱を開けたが、上履きがなかった。

ハナは上履きが見つからず裸足で、渋々教室へと向かった。

ハナが教室のドアを開けると、黒板にハナを侮辱するような落書きがされていた。

ハナはそれを見るなり急いで黒板を消した。

黒板を消し終わるとキョウコがハナに声をかけた。

『ハナお前フケが凄いな。汚ねー、不潔だな』

キョウコは黒板を消した時にチョークの粉で汚れたハナを見て言った。

その言葉を聞いたクラスメイトたちも、ハナを見て大笑いした。

そしてクラス中かそしてクラス中から『不潔、不潔』と何度も言われた。