『シュン、わざわざ呼び出して悪かったな』

シュンは小林誠吾に呼び出され、レインボーミュージックの社長室に来ていた。

『小林さん、何の用ですか?』

シュンは窓の外を見つめている小林誠吾に尋ねた。

『この雑誌を見たか?』

小林誠吾はシュンの方を振り返り、ミュージックブックを見せた。

『あっ、これってこの前のユキネのストリートライブじゃんか…へぇ〜、雑誌に取り上げられるなんてスゲーな』

シュンは驚きながら喜んでいた。

『シュンはユキネを今後どうするつもりだ?』

小林誠吾はシュンの目をじっと見つめながら尋ねた。

『えっ?それは…』

シュンが言いかけようとしたら小林誠吾が口を挟んだ。

『シュン、ユキネの曲は書けたのか?』

小林誠吾はシュンに違う質問をした。

『曲はまだ…』

シュンは戸惑いながら答えた。

『そうか…で、書けそうなのか?』

小林誠吾はまた尋ねた。