3日が過ぎる頃、ユキネが街を歩いていると周りの人たちがユキネを見ては何やら話をしていた。

ユキネはそんな周りの人たちを気にせず、知らん顔をして街を歩いていた。

するとそんなユキネを制服姿のハナが、後ろから走って追いかけて来た。

『ユキネー!!』

ハナは大声で呼んだ。

ユキネは振り返った。

『だから声がデカイって!!』

『ご、ごめん…』

ハナは少ししゅんとした。

『それより何だよ?』

ユキネは走って来たハナに尋ねた。

『あ、そうだ…これ見てこれ』

そう言ってハナは音楽雑誌をユキネに見せた。

『今日発売のミュージックブックっていう音楽雑誌なんだけど…ほら、ここ見て』

ユキネはハナがそう言って指さしたページを見た。

『あ、これって…』

ユキネは雑誌を見て驚いた。

『そうだよ、この前のユキネのストリートライブの事が載ってるんだ』

ハナは自分の事のように喜んだ。