『ユキネは…ユキネはあたしのダチだからな』

カンナはミスズに言い放った。

『ふざけんな!!』

イラついていたミスズはそう言って、カンナにそっと歩みよりカンナの脇腹にナイフを刺した。

『あ…あ…』

カンナに刺したナイフを抜いた後、カンナの返り血を少し浴びたミスズは急に青ざめた。

『…ぐっ…』

カンナは刺された脇腹を押さえ、しゃがみ込んだ。

『あ…あ…あたしはやってない…あたしは…わあーー!!』

ミスズは急にパニックに陥り、悲鳴をあげて逃げて行った。

カンナは傷口を押さえ、その場に寝転んだ。

『ハァ…ハァ…もうあたし…終わりかな?アレ!?何だか意識が薄れてゆくよ…』

カンナはもう立ち上がる事が出来なかった。

『ユキネ…あたし天国に行けるかな?…やっぱあたしは地獄なのかな?…ユキネ…』

カンナの頬を涙が零れ落ちた。