『ママ…あたし、ママがきっと目を覚ます事を信じてるからね』

ユキネはそう星に願いを込めた。

そしてハナと別れたユキネは病室へと戻った。

『ユキネ!!』

病室に戻って来たユキネにシュンは気付いた。

『ユキネどこ行ってたんだ?』

シュンはユキネに尋ねた。

『オッサン来てたんだ…ちょっと気晴らししてたんだ』

ユキネはそう言って、ミネラルウォーターの入ったペットボトルに、ハナから貰ったスノードロップの花をさした。

『変わった花だな』

シュンはスノードロップを見て言った。

『うん…スノードロップって言うんだって。…オッサン、あたし頑張るから…それで絶対歌手になって、ママに楽さしてやるよ』

ユキネは眠っている母親を静かに見つめて言った。

『ああ…俺も全力でお前をプロデュースすることを約束するよ』

シュンは新たに決意を固めたユキネを見て微笑んだ。