あたしは重ったるい瞼を無理やり開けて、体を起こした。



ズキンズキンと痛む頭を押さえ、さっきの夢を思い返す。


何だったんだ、あの夢?


そういえば


『予言は眠ってる時しか見れぬぞ。』



とか国王が言ってたよな


もしかして予言だったりして…



そんな考えがあたしの頭に浮かんだ。


我ながら恐ろしいことを考えてるなと思う。


あたしはすぐにかぶりを大きく横に振った。



あんなひどい事、人間がする訳ない。




そう心の中で呟くと、あたしはふと隣に眠ってるファイに目を向けた




───つもりだった…



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