「…うッ…」



ライオスは急に胸を押さえて苦しみ始め、片ひじをついた。



それを見たあたしは目を見開いた。



「どうしたんだ、あいつ!?」


ノエルも何が何だかわからなくて、困惑している様子だ。



「ライオス!!」


見ていられなくなったあたしは、ライオスのもとへ駆け寄った。



ライオスの顔をのぞき込むと、目を見開いて、苦しそうにしている。



「く……る…なッ…!」



「え…?」



あたしは聞き返すと、ライオスは血走った瞳をあたしに向けると



「来るなぁぁああ!!」


と叫んだ。




その時だった…




ライオスが『ライオス』じゃなくなったのは…