今、歩いてるところは城の最上階と思われる回廊。 城ともあって横幅はかなり広い。 右側は壁一面のガラス張りの窓で、そこから外を眺めると、さっきまであたしたちがいた庭が小さく見えた。 若干、霧か雲かで白く霞(かす)んでるけど… 「着いたで。」 その声で左側を見ると、そこには天井から床まである大きな扉があった。 扉には天使の絵が大きく描かれていて、美術館にでも来たみたいだ。 「ここにシーラが…」 でも… やっぱりおかしい… .