「わりぃ、わりぃ;」



あたしは軽くノエルに謝るけど、まだ機嫌を損ねてるみたいで眉間に皺を寄せたままあたしを睨みつける。



あたしはそんな睨みも物ともせず、ノエルの隣にいる国王に話しかけた。



「そろそろ行くな。」



「あぁ、気をつけて行くのじゃぞ。わしはお前たちを信じておるからのぅ」




そんな国王の温かい言葉と目があたしの不安や緊張感を和らいでいく。




「では行って参ります。」



レイは城門まで出迎えてくれたみんなに紳士的に一礼すると、前を向いて歩き始めた。


ノエルはレイとは対称的に何も言わず、ただレイの後をついていく。




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