抱けないあの娘〜春〜




慌てて寮へ電話をし、諏訪キャプテンを呼び出してもらった。



諏訪キャプテンに事情を話し、さつきの自宅へ電話を掛けてもらう。




折り返し掛かってきた諏訪キャプテンの言葉に愕然とする。




「さつきはとっくに家を出てるらしい。あんな近い距離で迷うわけがないし。何か…巻き込まれたのかも知れない。高村、俺もすぐそこへ向かうから、動かずそこにいろ!!」



さつきを待つ抹茶ラテが、みるみる冷めていく…