頭を抱えながらブツブツ言ってると僕の隣を通るたびに男子生徒の視線を感じる。



やっぱりココにいるのはマズイよね…


仕方なく正門から中に入ろうとした時に声をかけられた。



「矢田 マサキさん?」


またこの間違いか。


ため息混じりに後ろを振り向くとそこには眼鏡をかけて前髪七三の典型的な真面目って感じの男の子が立っていた。


いくらなんでもこれは古いだろ…