あぁ、あの人がこういう時に頼れる部下になりてー。なんでも一人で抱え込まないでほしい。 俺は、いつも傍にいんだから。 「真尋くん!?」 杏奈さんが部署に慌ててかけこんできた。 どうしたんだ? 「藍子は!?」 「帰りましたけど…」 杏奈さんはそれを聞くと、俺を軽く睨んだ。 俺、なんもしてなくね? 「こういう雨の日に、藍子を一人にしちゃいけないの!」 なんでだよ… てか、まじかよ。