その日は朝から雨で―


「緋口、ちょっと頭を冷やせ。」


彼女の傷に、きづけなかったんだ…。


「…はい。すみません。」


珍しく緋口先輩がミスしたようだ。いつも完璧に仕事こなしてるから、先輩のミスを目のあたりにしたのは初めてだったりする。


デスクに戻った緋口先輩にコーヒーをだす。
いつもはちらっとこっち見んのに…相当へこんでんのかもな。