清皇学院記

エピローグ


「ただいまぁ」


 玄関先で蓮を別れ、玲華は

久しぶりに家に帰ってきた。

「おかえり、玲華。

大変だったのねぇ」

「まぁ、ね」


 玲華は思い出しただけで

背中に寒気が走ったが、

今ではそんなことはどうでも

よくなっていた。

「あ、玲華。蓮くんのことだけどね」

「うん」


 お母さんが何言うんだろうと

玲華はすごく気になった。

「お母さん、蓮くんのこと

気に入っちゃった!

あんなにまっすぐな子は

そういないわよ!

お母さんも応援してるわ」

「もぅ、お母さんったら…。

ありがとう」


 玲華はそう言って、部屋に

戻った。


 幸せの思い出を忘れないように。