玲華はいつもどおり、学校に

通っていた。朝8時12分、

玲華は教室に入り、自席についた。


 蓮と付き合い始めて1週間。

特に、これといったことがないので

普段どおりに生活していた。


 唯一変わったといえば、

週に2、3回お昼のお弁当を

食べるくらいで、蓮と付き合ってる

ことは、李緒以外は知らないはずだ。

それは李緒が他人に言わなければの

話だが、玲華は李緒を信じている。

「おはよう、玲華」

「おはよう」


 李緒が教室の到着した。

李緒と玲華は隣の席同士なので

いつもこうして話している。

「ねぇ、そろそろさぁ」

「なに」

「デートとかしちゃったら?」


 一応の李緒の考慮として、秘密ごと

なので、小声で耳打ちをする。

それを聞いて玲華は顔を真っ赤にした。

「ちょ、李緒!」

「まぁまぁ」


 李緒は玲華を宥めつつも、

話を先に進めた。