俺は、この時計塔に囚われた鬼。 俺は、この塔から離れることはできない。 皮肉にも、その人間に関わったことによって、それを確認してしまった。 あの時の、焦燥感。 惑い。 悔しさ。 嘆き。 後悔。 自身への、俺が鬼であることへの、“囚”であることへの怨み……。 忘れるなんて、そんなことは無理だ。