時計塔の鬼



「疲れてるんだったら休んだ方がいいよー」


「そうそう。先生に休まれて副担のおっさんに来られるのだけは嫌だしさー」


「次昼休みだし、ちゃんと休憩しなきゃだよー」



生徒に気遣われている。

奇妙な体験に、真剣に驚いてしまった。

疲れた表情の前では、歩美の完璧な化粧も形無しだ、と悟る。



「みんな…ありがとうね。ちゃんと休むから大丈夫!!」



そして、心の底から、嬉しかった。

ほら、元気が少し良すぎるだけで、こんなに優しい、いい子たちばかりなのだ。



「ならいいけどさー」


「先生ってなんか、先生って感じしないから余計に心配でさ?」


「言えてるー」


「確かになー」


「沖田先生って制服着たら絶対タメに見えそう」


「うわっ、萌える~」


「何言ってんのさ男子~」