時計塔の鬼


「だいたい、沖田先生、あなたもねぇ。そろそろ結婚適齢期でしょうが。恋人とかいないのですかな?」



これにはカチンと来た。



一体、あなたに私の何がわかるっていうの?

私はシュウが好きなのだから、放って置けばいいでしょう!?



心の底から、叫びたくなった。

必死の私の自制の線は……この言葉で切れた。



「子供を産めば生徒たちへの態度も変わるでしょうに」






――バチンッ!!

気がつけば、傍にあった机を叩いていた。

その教師に手をあげなかっただけ、マシだったろう。

まだかろうじて理性が残っていたのか。

それとも理性の残滓のおかげだったのか。

どちらにしろ、自分で自分を褒めたいくらいだ。