月日が経つのは早いもので、シュウと出逢って、早一ヵ月。




「沖田さん」




呼び止められて振り向くと、見慣れた顔ぶれが三つ、首をそろえていた。



そこにいたのは同じクラスの所謂派手系の三人組。


いつも教室や廊下で騒ぎまくっているグループで、普段から関わりなんてほとんどない人たちだ。




「何か用?」


「ちょっと顔かして欲しいんだけどぉ~」



面倒臭いとは多少、否かなり思う。

けれど、下手に断ってさらに面倒なことになるのは御免だった。



「……いいけど」




渋々ながらにそう答えると、廊下の隅に連れて行かれた。