それからの真由のテンションは上がりっぱなしで、常に花が飛んでいた。
隣でニコニコしている親友を見ると、あたしまで心がホクホクと温まってくる。
4時間目の体育の時間。
真由は1人で大はしゃぎしていた。
グローブ片手に走り回り、何の歌かわからない自作の鼻歌を歌いながら、体を動かしている。
あたしは、その隣でバットを振り回していた。
授業内容は、男女に別れて野球。
野球なんていまいちルールもわかんないし、とりあえず、雰囲気でバットを構えてみる。
「莉奈、いくよっ」
そこへ、上機嫌の真由の炎の球が飛んできた。


