大ちゃんが、唇を噛みしめて、涙を流した。 病――って、 手術をするほどの……? 「あいつ、そんなにひどい病気だったんですか?」 聞いてしまった。 もう、あとには引けない。 大ちゃんの姿を見ていれば、どんな答えが返ってくるかわかっているのに――。 これは、夢であってほしい。 よく聞く言葉だけど、本当に夢であってほしいと願う日が自分にくるなんて……。