あたし達も、急いで後を追う。 「こ、これ」 大ちゃんが、一枚の画用紙を恭平に渡した。 その画用紙を覗き込んで、あたしは言葉を失った――。 言葉の代わりに、抑えきれない涙がとめどなく溢れた。 ――『あいつら、親がいないってことにまだピンときてないみたいで』 ――『現実を知るには、まだ早すぎる』