あたし達は、病院を出た足でさっそく眼鏡を買いに街へやって来た。 夏休みの街は、若い人達で溢れかえっている。 友達同士もいれば、仲よさげに腕をからめて歩くカップルの姿もある。 信号待ちの途中で、ショーウィンドウに映ったあたし達を見てみる。 周りから見たら、あたし達もカップルのように見えるのかな。 恭平が隣にいてくれるだけで、自惚れてしまう。 「なに、ニヤけてんだよ」 「いや、別に――」 「キモい」 あたしは、こいつに何度『キモい』を言われただろう。 やっぱり、カップルには程遠いか……。