「まぁた、そんな事言って。
もしかしたら前よりも視力が落ちてるかもしれないじゃん」
「それはそれで、めんどくせぇ。
だって、眼鏡にしなきゃいけねぇじゃん」
『マジでめんどくせぇ』頭をかきながらぼやく恭平の腕に、一発お見舞いしてやった。
「いってぇ!」
「病院行く?」
「めんどくせぇ」
今度は、頬を抓る。
「いって……」
「行く?」
「ったく、行きゃーいいんだろ、行きゃー」
この時は、ただの視力検査に行った方がいいって、あたし言ったんだ。
それが
まさか、あんな……。
信じられなかった。
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