翌朝。天気も良く、食事を済ませたわたしは、フロウから案内を受けていた。
「わたくしは用事があるので、皇子に頼んで下さい。ただ皇子には何一つ言ってませんから、なぜ案内してもらうのかも説明して下さいね」
予め、そのように用意しなかったのは恐らくフロウの仕業だろう。なのに、わたしに面倒事を頼むなんて。
そんなことを思っていたら、フロウが痛いところをついてきた。
「これから先もそのようなことは何度もでてきます。交渉術や社交性を身に付けるのも大切ですよ」
頭の中が読めるのか、なんて野暮なことは聞かないでおこう。
「それと。皇子はデートだと騒ぐかもしれませんが、合歓ーー貴女は社会見学です。シロラーナがどのような国で、人々がどのように暮らしているのか、直接見てきて下さい」
「分かった……」
行く前から脅されている感が拭えない。
とりあえず、朝食後に別れたリュイスを探すことにした。


