【長】純白花嫁

「はあ、別に大丈夫だから」

 優しく肩に手を添える。
 普段はあまり見られないリュイスの呆れ顔に心が波打った。

「ちょっと慌てて」
「そうだった、そろそろ起きるかなと思って呼びに来たんだ」

 なんだ、そうだったのか。
 一つ安心。だが、すぐに現実に戻される。

「ってのんびりしている暇じゃない! 昨日の続きでフロウのところに行かないと行けなかったのよ」

 すぐにでも行こうと、わたしの頭よりいくつ分か高いリュイスを交わそうとした。

「あぁ、そのことで話もあったんだ」
「なに?」

 焦った様子もなく、笑顔で話すリュイスにいささか疑問を感じながら応えを待つ。

「どうやら話が難航しているみたいだから、進むまで取り敢えず、暇を出すって」
「はぁ? どういうことよ」

 おそらく、マナちゃん事件に一番関係深い例の男の調査に手間取っているということだろう。
 にしても、暇を出すって。わたしってそんなに役に立たないのかな。
 虚しい気持ちになる。