木「はぁ!?


  なんでだよ!!!」

遥「…んー…応募の締め切り今日までだったらしくて…さ」





昨日、帰る途中に顧問に話しかけられて大会の存在を知った。




しかも




『おー篠木ー。
 今月大会あるらしいけど、でなくていいよなー』




とか言われて。



きっと大会あるって言い忘れたのを、私たちが自主的に出ないって言ったってことにしたかったのだろう。





まあ顧問の言い忘れの隠ぺい…みたいな?




…ありえない






木「いいのかよ…っ



  お前らそんなんでいいのかよ!!!」





ロッカーを殴って怒鳴りだした木壱君。私たちは驚いて彼を見た。





木「せっかくの大会なんだぞ!?

  それなのに…でたくねえのかよ!!!」





出たいに、きまってるじゃん。

悔しいに決まってるじゃん。







遥「ごめん、木壱君…そこらへんでやめて」







私は木壱君の肩に手を置いて止めた。










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