上岡三津子は
テーブルの上にある
昨晩の冷めた夕食を
見つめていた。

毎晩、遅くに
帰ってくる夫のために
作っておいたのだ。

それを食べていない。
ショックだった。

夫が
こんなことをするのは
初めてだった。

夫の浮気は確定かも
しれない。