―暗闇の中で、男女の声がする―

「…君とこれ以上関係を続けるのは困難だ。別れよう」

「…嘘でしょ?」

「嘘じゃない。女房も、薄々気付いてるんだ。遊びはここまでにしよう」

「…遊びだったの?私たちって」

「僕は最初からそう言ってただろう?君が勝手に本気にしただけだ」

「…許せない。絶対、許せない」

「おい、何をするんだ。やめてくれ。うわぁぁぁぁ!」

「きゃあああ!」